そろばん

今やってるお芝居で、算盤使ってるんざんすが、
これ、ちょいとやると、なかなか面白いんでげす。
小学校の時にちろっとやらされやしたが、
そん時はあーた、ほぼ楽器でやんしたからねぇ〜(笑)
古臭い、役に立たないもんだと思っておりやした。

ところがどっこい、今、改めていじってみますってぇと、
良く出来ているヤツなんで御座いますよ。
紙で計算しますと、ま、1繰り上がるなんてぇ時は、
小さく1って書いて、次の位に足しますやね?
算盤は、珠一つあげりゃ良い訳でやんす。
数が具体化してるモンですから、大きい位からの計算が可能な訳でげす。

「何を今更、そんな当たり前の事に感心してるんだ!」
ってなことを言われそうでげすがね、
でも考えてもみて下さいまし。
数字はずっと見てても、同じ数字でやんすが、
算盤は、いくらでも数が数えられるんでげすよ。
これって、数に対する考え方、変わると思うんでやんすよ。
計算器に、計算の理論は教えてもらえやせんからね

しかも、あのシンプルで合理的なフォルム!
上からも下からも弾きやすい様に作られた紡錘形の美しい珠!!
これ考えた人、本当に凄いんでやんす。


うちの舞監のA氏が算盤やってやして、何しろ計算が速い!
すんごくかっちょいいと思いやして、
子供には絶対算盤を習わせる!と決めたもんでございやした。
え?えぇ、習わせやした、習わせやしたけどねぇ〜・・・・・・。
やっぱし、向き不向きはあるようでげす・・・。
そんな子の親ですから、あんまし期待は出来やせんが、
もう少ぅし、いじってみたい・・・、
そんな今日この頃でやんす。

あ、余談でやんすが、何かのTVで、算盤作ってるトコ見たんざんす。
職人さんが、あの珠入れる棒(桁って言うらしいっす)だけの状態で、
珠がたくさん入った段ボール箱の中を何回か潜らせますってぇと、
あーた、あげた時には全部4つの珠が入ってるんざんす。
恐るべし、職人技!!

算盤関係者に脱帽。感謝。