「シン・ゴジラ」を観た

私は今、緩やかに感動している。

我が劇団で「ゴジラ」を取り上げている事と、単純にゴジラファンとして、
シン・ゴジラ」を観た。

この作品がゴジラファンには賛否両論だと云う。

私が考えるに、このゴジラには今迄の様な哀愁がないのだ。
感情が見えない。生物ではあるが動物的ではない。
そこが否論の出る所以だと思う。
それは私も感じる。
ゴジラを愛する者ならゴジラの哀愁を見たいのだ。
なのに奴は、目的とか憎しみとか、そんなものは一切持たずに無機質に進む。
破壊者に感傷など要らない。

しかし、だからこそゴジラが、改めてリアルな恐るべき存在として感じたのだ。
なす術の無い敵と戦う人間。
これこそが今の時代の象徴だ。

「核は恐ろしい」とか「核の象徴」の昭和ゴジラではなく現実の核…。シン・ゴジラは核そのものだ。
感傷的なモノは一切排除し、そこにはただ、現実的な核の恐ろしさがあるだけだ。
これが昭和生まれのゴジラと大きく違う点だ。
犠牲者的なゴジラではなく、単純に人間が生み出した怪物そのものだ。
だから余計に恐ろしい。
むしろ「ゴジラ」の原点に還った作品でもある。

ただ無造作に壊されていく家々やビル群を見るにつけ、何だか泣けてくる。
今回のターゲットはスカイツリーだろうとタカをくくっていたが、そんなケレンも無い。
ただただ、核と云う人類が作ったモノとどう付き合うのか…どうするべきかを考えさせてくれた作品であると思う。

ご無沙汰でやんす

めっきり秋らしくなってまいりやしたねぇ〜。
二兎社の旅公演終え、残すところ所沢、後一回となりやした。

思えば、6月後半から稽古に入り、
池袋一ヶ月公演の後、旅公演で各地を回り、
気が付けばもう秋。
四季が昔ほど感じられなくなった今日この頃でやんすが、
それでも季節はまだまだ巡って来てくれるんでやんすね。

そして、こうして歳をとっていくんでしょうな。
そう思うと毎日毎日を大事に生きたいと思うんでげすが、
そこはあーた、クズ人間でやんすから、
今日出来る事を明日に廻しながら毎日を生きてる始末。
ま、こんな情けない自分と付き合っていかなければならないんでやんす。


ただね、旅の途中で行ったお伊勢さん、三井寺、山寺は
こんなクズ人間でも心洗われやした。
人間は、どんなに自分一人で頑張って生きてても、
やっぱし何かにすがりたいんでげしょうな。
具体的な宗教心ってな事ではなく、
まだまだ頑張らねば!という気にさせて頂きやした。



さぁて、一つ大人になった伊東になりますやら。
そんな期待は皆無として、
今日も生きていきやしょう。

芝居告知

おばんでやす。ご無沙汰でやす。
で、芝居告知でやす。
来たる8月3日から9月1日となが〜い期間お芝居やるざんす。
場所は池袋の東京芸術劇場シアターウエスト。
演目は、二兎社公演の『兄帰る』


多くは語りやせん・・・。多くは語りやせんが、
多分、スグ隣に答えはあったりするのに、そこに気付けない・・・、
そんな自分の不甲斐なさと戦いながら、
毎日稽古やっちょります。
いやぁ〜、この歳になっても惑うもんですな。
でやんすが、この歳になりますってぇと、
太々しい開き直りっちゅうのも備わるわけでやんして・・・、
さて、結果は如何相成りますことやら・・・。
本番まで楽しみにしてやって下さいまし。

詳細は二兎社HPまで。


明日も頑張るぞ!っと。

ネットなるもの

また一週間の遅れでやんス。
何かね、パソコンに向き合いますってぇと、
何だかやたらと時間を取られまして・・・、
ま、単純にわっちの操作技術が遅れてるって事なんざんすが。
そんなもんで、余計に開きたくなくなるんでございやす。
加えて、最近ネットショップなるもんに参入したおかげで、
ま〜、あーた、メールの数の多いのなんのって。
もう、やめてけれ!って感じざんす。


いや、便利なんざんすよ、本当に、このパソコンの普及は。
まだわっちはそこまで使いこなせてないもんで、
偉そうなこたぁ言えませんが、
でも、使い方一つでビッグビジネスにも繋がるって訳で・・・。
だってあーた、今まで直接誰かと会わなきゃ知りようも無かった事が、
世界中の何処に居たって世間に知らしめる事が出来る訳ざんすから。
こりゃ、頭の良い奴と、まめな奴の勝ちですわ。


ただね、ある深夜番組でやってやしたが、
「好きな人が出来た時のイタイ行動」として、
ネットで相手を調べまくるってのが上位でやんして・・・、
それが今や当たり前なんざんすね。
勿論わっちらの時代にはそんな手段は無かった訳で・・・、
だからひたすら、
「今、何をしてるんだろうか?」
「どんなもんが好みなんだろうか?」
なんてぇ事に思いを馳せたモンでございやす。


判っちゃう事が良い事なのか、判らない事が良い事なのか、
それは何とも言えやせん。
わっちも現代っ子だったらやるんでしょうな。
でも、ちょいとお楽しみってぇのも良ござんしたよ。
やっぱし人間悩んで大きくなりやすからね。
ま、おばちゃんのボヤキざんすがね。

初日

お芝居始まりやした!!
いろいろバタバタしておりやしたが、
なんとか初日迎えました。
過去に参加しやした役者もいっぱい来てくれまして、
酒、飲みすぎてしまいやした・・・。


今回わっちは、ちょいとステキなお母さん役やってまして、
飲み屋でガンガン騒いで声枯らすのはマズいんで御座いやすが・・・、
だってねえ、ステキなお母さんが、あーた、魚屋のオヤジの様な声じゃね・・・、
そんな葛藤と戦いつつ、
今日も飲んだくれるんでしょうな・・・。
だめだコリャ。
でも、ま、ご興味のありやす方は
是非、下北沢までお足を運び頂けると嬉しいざんす。
あ、因みに、下北沢の駅は深〜くなりやしたから、
ちょいと大変になりやしたよ〜。


さてさて、今日も頑張ろうっと。

知人の死

5月です。ゴールデンウイークです。
ただ、今回はいつものノリではなくやらして頂きます。


昨日、私の知人が亡くなりました。


私よりも若干、年下です。
去年の秋、リブレ30周年公演も観に来てくれていて・・・、


彼女はうちの『赤い鳥逃げた』や『ゴジラ』などにも参加していて、
一番新しい『ゴジラ』では、なんと彼女の娘さんが参加したりして、
親子2代にわたって同じ役をやるという
よくわからない偉業をなし遂げているわけで・・・、


そんな彼女が突然亡くなりました。
でも、私が知らなかっただけで、突然の死ではなかった様です。
事情を知っていれば、死ぬ前にもう一度会う事も出来たのに・・・。
いや、でも会いたくなかったのかな・・・、
いつも明るく無邪気な人でしたから。
私も、もしそうなったら、弱った伊東は人に見せたくないから・・・。


でも、寂しいです。早過ぎです。
同い年の娘を持つ母としても、ダメです、そんなに早く逝っちゃ・・・、
でも、でも、もう仕方ないですね・・・・・・。


因みに、椿組のお客さんで、その関係からうちの芝居も良く観てくれていたM氏も
一昨日亡くなったと云うことです。
何だか、頭がぼーっとしてしまいます。
どうしちゃったんでしょうか。
一日に、身近な二人の死を聞かされるなんて・・・。


でも、とりあえず、


本当に本当に、心よりご冥福をお祈りいたします。
きっと最近は辛かったんだろうから、安らかになってね。

ワイルドかな〜?

最近、ひょんな事から、
ネットショップなるものにハマリやして・・・、
まぁ〜、いい感じにポイント貯める術にも
まんまと乗せられてやして・・・、

これがまぁ、上手く出来てるんでやして、
ついつい購買意欲をそそられているんでげす。
わっちとしては、良い買い物してる!無駄なものは買ってない!
てな自負心があるんでげすがね、
でもきっと、いい感じにカモなんでございやしょうね。
え〜え〜、他人様からみりゃカモネギ状態ざんしょ。


でもでげすよ、
前に、文房具に娘っこ程ワクワク感が無くなって、
自分なりに年寄りになった事にショック受けたってな事を書きやしたが・・・、
でも、思ったんでげす。
単純に、
興味の重きが変わっただけなんじゃないかと。
歳をとって、いろんな興味を失ったんではなく、
興味が、文房具から食材に移っただけなんじゃないかと。
しかも、念願の大人買い!!
こいつはちょいとばかし、醍醐味でげす。


文房具は未だに大好きでやんす。
優れモノを発見した時のあの昂揚は今でもありやす。
ですが、その優れモノが、
どっちかっつうと、生活に根差した食材に行きやすいッつうか・・・。



結局、何が言いたかったかと言えばですな、
対象が変わっただけで、飽くなき貪欲さは歳をとってもまだ持ってる!
ってなことでやんすかね。



多分、多分、いろんな事に弁解してるんでやんすがね、
わっちはまだまだ、「良識ある危険なヤツ」だぜぇ〜!
ワイルドかな〜?